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車に引かれたはずの男 投稿者:20代女性
これは、実際に私が体験した話です。
小学校4年生の夏、たしか土曜日だったと思います。
昼時で、昼食の材料を父と一緒に近所のスーパーまで買い出しに行ったときのこと。
自宅からスーパーまでは徒歩3分ほどで、2車線の道路に挟まれていました。
スーパーの正面には交差点があり、父と信号待ちをしていました。
特に何か会話をするわけではなく、ぼーっと信号が青に変わるのを待っていました。
すると、左ななめ前を、ポロシャツを着た男性が歩いているのが視界にはいりました。
誰かが横断歩道を渡っていると、なんとなくついて行ってしまう、という経験は誰にでもあると思いますがそのとき私は信号や周囲を確認せず、その男性についていくように歩き始めました。
たった数歩、足をすすめたとき、父が、
「危ない!」
と言って私の腕を引き、後ろに戻しました。
すると目の前を大きなトラックが横切り、間一髪、私は轢かれずにすみました。
・・・が、
視界にはいっていたあの男性は、確実に轢かれている位置にいたはずです。
しかし男性は轢かれていないどころか道の向こう側にもいなかったのです。
何事もなかったかのように、信号は青になり、私はぼーっとしていて、何か幻覚でも見たのだ、とむりやり納得することにしました。
すると、父がこんなことをいうのです。
「さっき、ポロシャツを着た男の人がトラックに轢かれなかった?」
イタズラ好きなおじいちゃん? 投稿者:40代女性
義理の祖父が亡くなったときのことです。
病院で入退院を繰り返し、そのたびに片道1時間以上かけて仕事帰りにほぼ毎日病院通いをしていました。
亡くなる1週間くらい前から祖父の体から白い煙みたいなのが出ていました。
とうとう最後の時間を迎えつつあるとき、祖父の口から紫色の光の物体が出てきて、おじいさんの身体の上に、1mくらいの紫の球体が浮いていました。
ああおじいさんもう身体から出ちゃったんだな、お医者さんがご臨終ですとまだ言っていないのにと思いました。
しばらくその球体は浮かんでいましたが、先生がケータイを見て●時●分ご臨終ですと言って立ち去った後、窓の方に球体が移動したので、私は窓を空けてあげました。
そしたらスーッと出て行って、どこかに飛んでしまいました。
夜の8時ぐらいだったと思います。
でも、お葬式の時戻ってきて枕もとで座っていました。
お葬式で夜通しお焼香の見守りをしていたら、午前3時半ごろ風が吹いて、ろうそくの炎が1mくらい大きくなりました。
カーテンに燃え移らなくて良かったです。
締め切ってある部屋なのに。
おじいさんはいたずら好きです。
恐ろしい表情の女性が翌日… 投稿者:30代女性
これは、私の兄の友人が体験した実話です。
当時、20代前半だった兄の友人Aは廃車をする会社で働いていたそうです。
その日は、夜勤だったそうで仕事を終えたのは夜中の3時近く。
車で通勤していたAは、一人夜道を車の停めてある駐車場へ歩いていました。
会社の場所は、住宅街や街からは離れた場所のあり、夕方も過ぎると人通りが少くなくなるほどの場所にありました。
ですので、夜は車さえも見えなくなるようなとても静かなところです。
そんな場所を夜中の3時に歩いているなんて、よほどの用事がないかぎりありえないのですが、Aが歩いていると向こうからこちらに向かってくる人影があり、とても驚いたそうです。
それこそ、幽霊かなにかではないかと思い怖さで緊張したとも話していました。
しかし、いざすれ違うと普通の40代くらいの女性だったとのこと。
でも、こんな時間にこんな場所にいるなんてと不気味ではあったらしいです。
しばらく歩いて、駐車場につき自分の車を探していると、向こうの方から車のドアをガチャガチャと開けるような音が聞こえてきたそうです。
その駐車場というのが、これから廃車になる車がまとめて停めてある大きな広場のようなところで普段はAもそこに自分の車を停めていたそうです。
ですので、真夜中の暗い駐車場で自分の車を探すのに時間がかかっていたAは向こうからガチャガチャと聞こえてくる音にひどく恐怖を感じていました。
だんだんその音は近づいてきます。
Aは自分の車がどこにあるか、どんどんわからなくなってきました。
気持ちは焦るばかり、でもどんどん近づいてくる音・・・。
やっとのことで自分の車をみつけ、乗り込んだA。
言い知れぬ恐怖から震える手でキーを差込みエンジンをかけているとガチャガチャという音がもうすぐそこまで来ていると気づきました。
サイドブレーキを外し、やっと車を出そうとしたそのとき、あろうことか、Aの車のドアをガチャガチャと開けようとする音が!
驚いたAは、助手席をみると先ほどすれ違った女性が鬼のような形相でAの車のドアを開けようとしていたそうです。
恐怖のあまり、失神しそうになるのをどうにかこらえ、女性を振り切るように車を発進させて逃げるように帰ってきたとのことです。
後日、新聞に小さく載っていた記事に驚愕したA。
それは、あの夜、あの場所で、あの女性が廃車予定の車の中で薬物自殺をし、発見されたと・・・。
あの夜、女性は自分の死に場所を探して、髪を振り乱しながら車を一台一台確かめて暗い駐車場を彷徨っていたのだと。
そして、女性がこの世で最後に会った人は、Aだったのだと。
Aは、一生あの女性の顔を忘れられないと言っていました。
昼間に追い払った蜘蛛が夜になり… 投稿者:40代女性
小学校3年の時、体育の時間で運動場に行くのに階段を友達と駆け上がっていました。
階段を上った先の木の枝にすごく大きなカミナリ蜘蛛がいて、友達と気持ち悪いからあっちに行けと砂をかけました。
真夜中、目が開いたまま金縛りになりました。部屋の入り口は真夏で暑いので開けっ放しで、貧乏だったので家族5人で一部屋で寝ていました。
ハッと気づいたら、50cmくらいある大きな蜘蛛が部屋に入ってきて、すやすや寝ている父や母の上をのしのしと歩き、とうとう私の上に乗ってきました。
「お前、いじめたやろ!砂かけたやろ!なんであんなことするんや!と蜘蛛に怒鳴られました。
私はごめんなさい、ごめんなさい、もうしませんと何十回も謝りました。
そしたらマッチを擦るようなジュっという音と共にカゲロウみたいに消えていきました。
翌日、ああ怖い夢を見たなあと起きて、服を着替えていたら、体に蜘蛛の足跡8本が首元からおなかまでくっきりと残っていました。
学校に行き友達に、蜘蛛の夢見なかった?と聞いたけど全然という返事でした。
それ以来蜘蛛をはじめ昆虫などを殺したことはありません。