後ろの子 投稿者:30代女性
私が大学生の時に体験した実際にあった話です。
自動車の免許を取るために千葉にある教習所に通ってました。
最寄りの駅からは無料送迎バスが出ていて、私はいつもそのバスを利用していました。
教習を終えて、駅まで出るバスに乗り込みました。
降りるときに便利なので運転席のすぐ後ろの席に座りました。
今日はあんまり人が乗ってこないなあなんて思って、ふとルームミラーを見たら、一番後ろの席に黒縁メガネをかけた私と同じくらいの年齢の子が座っていました。
私は乗るときに全然気づきませんでした。
しばらくすると、私とその子を乗せたバスが走りだしました。
運転手がルームミラー越しに話しかけてきました。
話の内容は他愛もないものでしたが、私は後ろの子を無視して話すのもなんか気が引けたのであまり会話はしませんでした。
駅に着いたので運転手にお礼を言って降りるときに女の子が座ってる席を見たら、誰も座っていませんでした。
途中でバスは止まってないので、考えられるのはもとものとそこには誰もいなかったということになります。
とても不思議な体験をしました。
垂れ下がっていたものは… 投稿者:30代男性
前夜に食べたものがよくなかったのか、猛烈な腹痛に見舞われて公園のトイレに入りました。
思っていたより綺麗なそのトイレ、どうやら最近改修されたようなのです。
個室の中の真新しいタイルの壁を見ていると、その真ん中あたりに黒くて細い糸が垂れ下がっています。
なんだこれは、とその先を辿って視線を上に向けると、糸はだんだん数を増し、そして、天井から逆さにぶら下がってこちらを睨んでいる女の頭へと繋がっていました。
髪だったのです。
汚い話ですがどうやってズボンを履いたものか覚えていません。
あの女が生きているにしろこの世のものでないにしろ、目を剥き口元を笑っているかのように引きつらせてこちらを見つめていたあの形相は忘れられません。
存在しない道を示すナビ 投稿者:30代女性
数年前、母と姉と私の女三人でT県のM市に旅行に行ったときの出来事。
日中最後の観光を終え、少し早いけど夕方のチェックインに合わせてそろそろホテルに向かおうかと車に戻った。
現在地からホテルまで時間にして1時間ほどの距離があったが、いつものようにカーナビをセットし車を出発させた。
車を走らせていると「ポーン。まもなく側道を斜め左です。」とナビが言う。
その通りに進むと道は砂利道の細い1本道へ。そのまま進んでいくと砂利道は舗装道になったものの木が生い茂る山道へ。
「ポーン。しばらく道なりです。」木々のせいか先ほどまで明るかったまわりもすっかり暗くなり、なんだか怖くなった。
何キロ走ったころだろう、ナビは何も言わなくなり、ひたすら色付けした道を真っ直ぐ進むよう画面で指示するだけになった。
3人で違和感を感じ、来た山道を戻ろうと話したが、道が狭すぎて引き返すことができない。
恐怖と緊張を感じながら、車を走らせた。
何キロくらい進んだことだろう。
やっと道の際にスペースがあるところを見つけスイッチバックし来た道を戻ることができた。
山道の入り口に戻ったころにはとっくに日が暮れていた。
無事に抜け出せたことに安堵した私たち。
その場でハザードを出し、もう一度ナビにホテルの名前をセットした。
示す道は今登ってきた道とは全く関係ない道にナビが示しているのだ。
今の道は何だったのだろう。
私は気になり登ってきた道をナビ画面で追って調べた。
すると、スイッチバックして帰ってきた道の少し先にはもう道はなかったのだった・・・。
3人で顔を見合わせて、恐怖に震え足早にホテルへの道を走らせた。
松本人志の話 投稿者:30代女性
テレビで松本人志さんがお話しされていた話です。
ある時、松本さんの住んでいるマンションで殺人事件が起きました。
犯人は逃走し、まだ捕まっていないようでしたが、ちょうどその殺人が起きた時間にマンションに帰ってきたところだった松本さん、マンションの入り口で男の人とすれ違っていました。
その場では気にも止めず、顔を見ずに通りすぎてしまっていましたが、事件のことを知ってから、もしかして…と心の片隅に引っ掛かっていたそうです。
事件から数日後、そんな松本さんのところに、刑事さんが訪ねて来ました。
家を訪れた刑事さんは、
「事件の当日、誰か怪しい人を見かけませんでしたか?」
と聞きました。
松本さんの頭を、あの日すれ違った男性の姿がよぎります。
刑事さんに言っておいた方がいいかもしれない。
一度はそう思いかけた松本さんでしたが、顔も覚えていない相手のこと。
犯人かどうかも分からないのに、そんなことを言っても…と思い直し、そこでは何も言わず、刑事さんは帰っていきました。
後日、その殺人事件の犯人が捕まったとのニュース。
ホッとしてニュースを見ていると、捕まった犯人として顔写真が出ていたのはなんと訪ねてきたあの刑事さん。
実は、松本さんに顔を見られたかもしれない、と心配になった犯人が、警察のふりをして確認に来ていたのです。
もしあの時「犯人らしき人とすれ違いました」と話していたら…。
松本さんは今どうなっていたのでしょうか…。