毎日覗いてくる真っ黒い人 投稿者:30代女性
知人の体験話。
霊感が強い私の知人から聞いた話。
毎日出勤する時に通る道沿いのアパートのとある一室。
その部屋のドアの前に、毎日毎日、人が張り付いて覗き穴を覗いている姿を見かけるらしい。
その「人」というのが、全身真っ黒な人間。
要するに、「人」ではないのだ。
毎朝同じアパートの同じ部屋の前。
必ず真っ黒い人が覗き穴を覗いている。
「あぁ、また今日も覗いてる…。」
何か恨みややり残したこと、言い残したことでもあるのだろうか。
その部屋に憑いているのか、そこに住んでいる人に憑いているのかは分からない。
そうして、毎日その光景を視界に入れつつ出勤していたある日。
信号待ちの間、その黒い人の後ろ姿をじっと眺めていたら、急に黒い人が振り返った。
その顔は、ただ、ギラリと光る眼があるだけ。
そしてギラリと知人を見つめると、再びまたドアの覗き穴にかじりついた黒い人。
今もなお、毎日その姿を見かけるらしい。
一体なんの思いがあるのか。
それは誰にもわからない。。。
ボーダー服の少年 投稿者:30代女性
霊感の強い女性がいた。
その日彼女は友人と会う約束をしており、必ず通らなければならない道があった。
初めて通る道だったのだが、その道に向かう途中、嫌な予感がしたのだ。
しかし、時間も差し迫っていたこともあり、その道を通ることにした彼女。
その道に差し掛かった時に後悔した。
道沿いに、墓地があったのだ。
嫌な予感がしたのはこのせいだったのか…
と自分で妙に納得し、少しスピードを上げて墓地の前を通り過ぎた。
通り過ぎ間際、ふと何かを感じてバックミラーを見た彼女は驚いた。
ボーダー服の5歳くらいの少年が、車の後ろからピースをして覗いているのだ。
車は普通に時速60キロほどで走っているはずなのに…。
そのまま少年はしばらくピースをしながら車をのぞいていたのだが、気づくとその姿は消えていた…。
私のカバン知りませんか? 投稿者:20代女性
「私のカバンを知りませんか」知らない男の人が訪ねた。
「いいえ、知りません。どんなカバンですか」
「赤い小さなカバンです。」
翌日、またその男の人に会った。
「私のカバンを知りませんか」
「いいえ、知りません。中には何が入っているのですか。」
「私の娘の人形が入っています。」
その翌日、またその男の人に会った。
「私のカバンを知りませんか」
「いいえ、知りません。失礼ですが、あなたはなぜいつも私に会い、カバンについて尋ねるのですか。」
男の人は去って行った。
その晩私がシャワー室を開けると、見知らぬぼろぼろのカバンがかかっていた。
中を開けると、古びた人形が入っていた。
ぞっとして後ろを振り返ると、いつもの男の人が立っていた。
「私のカバン知りませんか。」
廃墟となった病院 投稿者:20代女性
廃病院って、あるじゃないですか。
昔、病院として使われていた廃墟です。
私たちはそこへ肝試しに行くことになりました。
「昔使われていたベッドとか注射器とかあったりして」
「標本もあるかもね」
怖いもの好きな私たち3人はそれぞれ、カメラ、ビデオ、レコーダーを持って行きました。
夜の廃病院に入ると、昔使われていたようなベッドや診察台がありました。
廊下にはカルテが散らばり、表面が壁は崩れ落ちていました。
緊張しながらも病院を回り、一通りビデオや写真を撮りました。
特に幽霊も現れなかったので、記念にカルテを一枚もらって帰りました。
翌日、昨日の収穫物を見ようと集まりました。
カメラを見ても何も映っていません。
ビデオを見ても、私たちの声と姿のみが映ります。
最後にレコーダーを聴きながら、
「何もないね、つまらない」
と話していると、私たちが去る瞬間の音声はこう言いました。
「カルテ返せ!」