あかいくつ 投稿者:30代男性
私の姉が実際に体験した話です。
私の実家は北海道の住宅街にあるのですが、自宅の近くでは戦時中に防空壕があったりといわくつきの場所が多いです。
そんな姉が中学生の頃、自宅近くの電信柱の前で「あかいくつ」を歌うと髪の長い女性の幽霊が出るという噂がありました。
ある日、姉が塾帰りに仲の良かったお友達Aさんと二人で電信柱近くでAさんのお母さんが車で迎えに来るのを待っていたところ、姉が
「ねえねえAちゃん、あの噂って本当かな?あかいくつ歌ってみようよ。」
と面白半分で誘い、二人で大声で
「あかいくつ〜は〜いてた〜・・・」
と歌ってしまいました・・・。
すると、気付くと髪の長いきれいな女性が電信柱の近くで待ち合わせをしているように佇んでいました。
「わぁ、あの人きれいね。」
特に気にすることもなくその後すぐにAさんのお母さんが迎えに来ました。
姉とAさんは二人で車に乗り、お母さんに
「あの人凄いきれいだね!!」
と話したところ、お母さんが
「え・・・・誰もいないけど・・・怖いから変なこと言わないで。」
翌日からAさんは学校に来なくなりました。
しばらくした後担任の先生から転校したという連絡があったそうです。
髪の長い女性との因果関係は不明ですが、今でもその場所を通るのが怖いと数十年経っても姉は言っています。
改めて思う子供の頃の発言 投稿者:20代女性
わたしが小さい頃に、少女ばかり狙った連続誘拐殺人事件が起こりました。
わたしの住んでいた地域からは遠く離れたところで起こった事件ですが、両親はもう気が気ではなかったそうです。
片時もわたしから目を離していられなかったと言いながら、ふと、こんなことを思い出したと言っていました。
その事件の犯人が逮捕されて、その趣味や嗜好があらわにされるに連れて、巷間でもその名が語られるようになったある日のこと。
わたしが大泣きしてなかなか寝付かない日があったそうです。
母がわけを問うと、わたしは
「タンスの中に宮崎くんがいるから怖くて眠れない」
と答えたそうです。
子供というのは突拍子もないことを言うものですが、その光景を想像してゾッとしてしまいました。
知らないはずのおばちゃん 投稿者:40代女性
あれは子どもが2歳半の頃だったでしょうか。
癌で入退院を繰り返す舅(子どもの祖父)の見舞いにふたつ隣の市へ、車で週に2.3度通っていました。
ある日、茶の間で遊んでいた子どもが突然「おばちゃんが見てるよ」と言うのです。
ここは7F、テレビも付いていません。
口の達者な子どもなので普通に会話しました。
「おばちゃんが見てるの?」
「うん、おばちゃんが見てる」
「どこにいるの?」
「あそこの角」
指差すのは天井の角。
「どんな感じ?」
「笑ってるよ」
「知ってるおばちゃん?」
「うん、知ってる。じいちゃんのお姉ちゃん」
舅の姉が亡くなって葬儀に出たのは、君がまだハイハイの時だったよね。
「そっか、じいちゃんのお姉ちゃんはじいちゃんを迎えに来て、跡取りの○○が心配でちょっと寄ってくれたのかもね。バイバイしようか」
「うん、バイバ〜イ!」
ガタン!と舅の写真が落ちた。
携帯が鳴った。
「うん、分かってる。こっちは大丈夫。すぐに行くから」
舅が亡くなる瞬間、血縁のある親族一同がそれぞれの場所で、亡くなったはずの舅の姉を見ていた。
霊が見える知人 投稿者:30代男性
以前勤めていた会社の同僚にいわゆる「見えない人や物が見える系」の奥様を持つ方がいました。
そういう方々にとっては幽霊が見えるのが普通だそうです。
霊感の全くない私には想像も出来ませんが・・・。
色んなところで
「このお店は入らない方がいい。」とか、
家さがしでも
「この物件は絶対にやめた方がいい。」とか、
口を挟んでくるそうです。
恐ろしいですね・・・。
ある日、関東の夜景がとってもきれいな某港町の船を再利用したレストランに食事に行ったときのことです。
その日は記念日でおしゃれをして楽しく食事・・・といきたかったところですが、席につくなり奥様がガタガタと震えだし、帰ると言い出しました。
詳しく聞いてみると、戦争時代の兵隊の行進やら苦しむ人の声やら軍曹っぽい人の叫び声やらで物凄いことになっていたそうです。
おそらく戦争時代に使われていた船と思われます。
私も妻とそのレストランに行ったことがありますので(当然何も感じませんでしたが)ぞっとしました。
しかし・・・・どうなんでしょうね。
何か見たくないものが見えてしまい聞きたくないものが聞こえてしまい、人生損していて可哀想だなって思い始めました。
料理は美味しいし景色もきれいだし、まあ見えないんだから何も気にすることはないやって思い、そのレストランには私は今もたまに行きます。
感じ方はひとそれぞれってことで。