亡くなった祖母の思い 投稿者:30代男性
もう30年以上前の話です。
私の母方の祖母が亡くなってから初七日までの1週間、私の家族4人が夜中の二時少し前に必ず目が覚めるという経験をしたことがあります。
寝室は2階、真っ暗な部屋での時間確認は枕元の目覚まし時計が唯一のものでしたがが、その時は状況が異なっていました。
あの日、皆で遅めの夕食を軽くすませ就寝しました。
ふと私は目が覚めました。
周囲は真っ暗、まだ寝られるなと思い目を閉じたところ、1階の鳩時計が2回鳴りました。
ああ、2時なんだと思いそのまま眠りに落ちました。
翌朝、姉にその話をしたところ、「あー、私も目が覚めた。鳩時計2回鳴った。」とのこと。
珍しく遅い食卓に着いた父は何か難しい顔。
朝食の準備をする母も同様でした。
その日もいつもどおり就寝しましたが、やはりふと夜中に目が覚めました。
そのまま目を閉じたところ、また1階の鳩時計が2回。
「偶然だよね」と思い直してそのまま眠りに落ちました。
翌朝、父母がさらに難しい顔をして
「耳元でお婆さんの声がした」「お婆さんに名前を呼ばれた」「目が覚めると鳩時計が2回鳴った」
と話していました。
姉と私は顔を見合わせ、
「おばあさんの声聞いた?」「ううん、聞いてない。でも目は覚めた」「私も」。
それが1週間続き、初七日を過ぎてからぴたりと止み、家族全員、普通に寝られることができるようになりました。
当時、亡くなる直前まで祖母は自分が誰の世話になるのか母方の兄弟姉妹間で揉めており、結局誰の自宅に身を寄せることなく亡くなってしまったこともあり、祖母は何かを親戚一同に伝えたかったのかもしれません。
見つめる女性 投稿者:40代主婦
十数年前、長年の夢が叶い私達夫婦はマイホームを手に入れました。
近所にはショッピングモールも完成予定、これから栄えていくだろうと言われていた郊外の土地での理想的な暮らし。
主人の仕事の都合で娘がまだ小さいころには転勤も多く、小さなアパート暮らしが長かったこともあり一軒家での暮らしはまさに夢のようでした。
そんなある日の夜のことです。
私達夫婦の寝室は、階段をのぼって向かって左側に位置しておりドアを開けると手前に私のベッド、主人のベッドがあります。
もともと私は寝つきがあまり良い方ではないので、その日も夜中に目を覚ましトイレに行こうと何気なく主人のベッドに目をやったのです。
すると、寝ている主人の足元に女性が一人、すーっと立って主人をじっと見ていました。
寝息を立てて何事もなく朝を迎えた主人、あの女性は一体何だったのでしょう。
事故を防ぐ地蔵 投稿者:30代女性
茨城県某市の昔から一部の人が知っている話・・・
広い田んぼの多い通り沿いの噂話を語ろうと思います。
その田んぼ通りには、交通安全のお地蔵様が一体ぽつんと祀られているのですが毎年必ず事故のおきるその通りで不思議なことに、唯一その場所だけは死亡事故がおきません。
いつごろに設置されたのかは定かではないのですが、昔からその通り沿いは死亡事故が多く、呪われているとさえ言われているのです・・・
何故そういわれるのか、見通しの良いはずの通りなのですが、横道から出てきた相手の車が全く見えなくなると聞いた事があります。
狸にばかされたかのごとく、まるで幻だったかのように・・・なので、知っている人間は用心して通行しています。
そのお地蔵様は、おそらくは昔からある不可思議な事故を防ぐべく、そのことを案じた昔の人が置いたお地蔵様なのでしょう。
死へのいざない 投稿者:50代女性
これは、私がまだ中学生だったころの話です。
私と母に共通の知人の女性が居ました。
その女性は、一時的に体調を崩していたのですが生活が苦しかったようで病院にいかず若くしてそのまま亡くなってしまいました。
その女性が亡くなったと聞いた数日後の夜のこと、私が部屋で寝ていると階段をコツコツコツコツ・・・だれかが昇ってくるような気配を感じました。
それから私の部屋の前で一瞬止まり、何もなかったと思ってまた目を閉じると足を一瞬強く引っ張られるような感覚がありました。
翌日母にその話をすると、実は母も昨夜怖い思いをしたとのこと。
知人女性が夢枕に立ち、
「一緒に逝こうよ。」と囁いてきたようです。
母は、
「だめだよ、私はまだKを育て上げないといけないから。」
と言ったそうです。