20代女性が体験した東日本大震災での恐怖体験
私が今まで一番怖かったのは東日本大震災の際新宿の駅ビルで働いていたときです。
ちょうどその時私はそのビルの中にある社食で同僚と遅めのお昼ご飯を食べに来ておりビルの最上階にいました。
そして食事を貰って席に着こうとしたとき急に地震が起きました。
今思えば最上階ということもあってより揺れが大きく感じたのだと思うのですがその時は立っていることができないくらいの揺れで、収まる気配もなくとても怖かったです。
周りの社員さんもみんなパニックで悲鳴と食器の崩れる大きな音が響き辺りはあっという間にぐちゃぐちゃになりました。
その時もうここで死んでしまうかもしれないと絶望しながら同僚と抱き合い窓の外を見ると、同じように建つ隣の高層ビルがゆらゆらと揺れているのがわかってさらに怖くなりました。
本当は何十秒だったのかもしれませんがその時はすごく長く感じた揺れが収まり、やっとの思いでがくがくと力の入らない足を立たせテレビを見てそのときの状況を初めて知りました。
けが人はいませんでしたが什器が倒れていたりスプリンクラーが回っていたりと他の階の状態もひどいものでした。
地震はもちろん何度も体験していますがあんな規模の地震になると本当に身動きすらできなくなるほど恐怖に支配されてしまうんだなと思い知らされました。
幸い自宅に戻っても家族も友人も無事でしたがあんなに怖い思いをしたのは初めてで、いまだに地震のニュースを見るたびに思い出してしまいます。